2004年8月08日
ガイア
デイヴィッド・ブリンといえば、知性化戦争シリーズが有名なんですけれど、私はあえてこっちをお勧めします。この人は大外れのない安定作家なんですが、書き方に特有のドライブ感がありまして、いきなり物語の中に放り込まれます。背景設定とかそういうのは後々判ってくるんですが、最初はとまどいがあるかも。こっちの方が知性化よりは物語に入り込みやすかったかな。人口問題とか環境問題とか色々大風呂敷広げてる割に、各ストーリーをつむぎ上げて最終章で綺麗にまとめるあたりは流石ブリン。15年近く前の作品にしてはネットの未来予測が的確で、こないだ再読して出版当初に読んだよりも違和感無く読めるところが何げに凄い。

ブリンは残念なことに多産作家ではないのですが、昔から上下巻1000~1200頁をコンスタントに執筆しており、知性化シリーズ最新刊に到ってはついに合計6冊3000頁。壮大な話になりすぎて、途中で消えていった登場人物がどうなったのか気になる所。イグナツィオ・メッツやトム・バスキンはどこいったのよ!もう10年待ってるんですけれどっ。

Posted at 13:21 / Books / Comments (2) / TrackBack (0)
Comments

外国作品は訳者によってだいぶ読みやすさが違いますが、この人は知らんねぇ。
どうなんでしょう?

Posted by: doku at 2004年08月09日 19:09

この本はまだ読みやすいかな~。知性化は読んだのが子供の時だったってのがあると思うんですが、読者おいてきぼりかよっ!って感じでした。でも、しばらく我慢してると突然病みつきになる、くさやの干物状態。

Posted by: Moondrop at 2004年08月09日 20:37
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